診療科のご案内

1型糖尿病

私達が、もう一つのこだわるのは1型糖尿病です。患者さんに教えられて大山の小児糖尿病サマーキャンプに参加して、今年で20年になります。
その間、松江日赤におられた武田倬先生をはじめ、多くの方々から学ばせていただきました。

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糖尿病には、1型と2型があります。ほとんどの人が2型です。
2型糖尿病は昭和の終盤になるまで日本では稀な部類の病気でしたから、大なり小なり生活習慣が影響しています。
それに比べて1型は、原因不明で体内のインスリンを作る細胞が壊されてしまう病気で、生活習慣には関係しません。
そして体内で作られるインスリンがほぼゼロになるため、2型より遥かに厳しい病態になります。

かつては頻回に血糖を測定して日に何回もインスリン注射をしても、合併症は避けられず短命でした。
女性の場合、妊娠・出産は文字通り命懸けの決断でした。ところが今では、インスリン・注射器具・血糖測定の全てが進歩して、複数回の妊娠・出産を無事におえる方が増えただけでなく、血糖制御すら全自動で行えてしまう日もそう遠くないところまできています。
それでは、こうした進歩で1型糖尿病は病気ではなくなってしまうのでしょうか?
また2型糖尿病にも当てはめれば、糖尿病が完治して健康な人生をおくることが出来るのでしょうか?

残念ながら、答えはどちらもNoです。2型糖尿病をコントロールできない生活習慣の人が、その習慣のままで全自動インスリン注入ポンプ(まだ完成していませんが…)を装着したら、血糖は正常化してもどんどん肥満して動脈硬化が進む事になるでしょう。
インスリンは、血中でダブついている血糖を脂肪の中に押し込む働きがあるからです。これは、1型糖尿病にも当てはまることです。
言いかえれば、食生活の管理ができなければ今や1型糖尿病でも立派な生活習慣病になるのです。

生活習慣病の方には通院の卒業が最終目標と書きましたが、逆に1型の方とは御縁の続く限りお付き合いさせていただきたいと思っています。

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